特定非営利法人サンカクシャ

「社会が “しんどい” 若者が「働く」を体験するカフェ」が閉店!立ち上げからの1年間を振り返りました。

2021/08/19

2020年9月にグランドオープンした、社会がしんどい若者が「働く」を体験するカフェ「DAISY BEANS」。約一年がたつ2021年8月28日(土)をもって閉店することになりました。

当初は今年の3月末までの期間限定でスタートしたカフェでしたが、ビルオーナー様のご好意により、工事が開始されるぎりぎりまで営業させていただけることになり、営業してきたこの1年。
企業の方や地域の方のサポートをいただきながら、社会サンカクの場として営業を続けてきました。
来店いただいたり、クラウドランディングでご支援いただいたり、1年間様々な形で応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

残す営業日は以下の日程となっております。
8月21日(土)12:00-17:00
8月25日(水)11:00-16:00
8月26日(木)11:00-16:00
8月28日(土)12:00-17:00

最後の機会に、ぜひご来店くださいませ。

【DAISY BEANS】
アクセス:本郷三丁目駅から徒歩1分
住所  :東京都文京区本郷2-40-6 和田珈琲ビル1階

さて、ここからはカフェのこれまでを振り返ります。
オープンからこれまでの活動報告はこちら↓

・『社会がしんどい若者が「働く」を体験するカフェ』はじめました。
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/12/

・やっぱり難しい… カフェ運営を振り返って。
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/20201016/

・カフェで職業体験会、はじめました!
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/20201018/

・地域との交流がうまれてきました!!カフェ「DAISY BEANS」の最近をお伝えします。
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/201115/

・地域のお肉屋さんとコラボメニュー!カフェ「DAISY BEANS」の新たな挑戦。
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/201219/

・2月20日(土)よりカフェ「DAISY BEANS」の営業を再開いたします
https://www.sankakusha.or.jp/magazine/210219/

営業を再開した2月20日(土)以降について振り返りました。

カフェの改装

「カフェのテーブルを塗り替えたい」と店長のマオちゃんから話があったのは、営業を再開して間もなくのこと。茶系統のシックな喫茶店の内装から、カフェっぽい明るい色にしたい、とのことでした。

「やってみよう!」ということになったものの、ペンキ塗りの経験がないスタッフには、ペンキがどれぐらい必要なのか、ペンキと刷毛以外に何が必要か、塗るのにどれくらい時間がかかるのか…など、わからないことばかり。

若者店員からは「オープンの時にペンキを塗ったことがあるので、このぐらいなら1缶でいけると思います」「刷毛は前回は小さかったので、もう少し大きい方が効率良く塗れます」。材料を揃えたのはスタッフですが、若者店員の経験が活かされました。

テーブルを塗り替えるには、塗られているコーティングを紙やすりで剥がすことから始めないといけません。「あー、ネイルと一緒ですね」。ペンキ塗りの工程が頭の中でバッチリ組まれていて、スタッフは安心して準備を進めることができました。

3月中旬の土曜日、居場所に来ている若者やスタッフ家族を交えて総勢10人でペンキを塗りました。「もっと紙やすりで削ってください」「もっと刷毛にペンキをつけて」と若者店長マオちゃんのテキパキした指示を受けて、皆で次々と塗り替えていきました。

さらに。ペンキが余っていたので、当初の予定にはなかったトイレの壁の塗り直しも。トイレの壁はコンクリート打ちっぱなしのグレー色でしたが、白く塗り直すと店内がさらにパアッと明るくなりました。

皆で作業した翌週、ペンキが乾いた後に、店員2人で仕上げのコーティング塗り。準備から実施に至るまで、若者店員が頼もしく映りました。

【改装前】

【改装後】

新しい店員

4月から、アルバイト1人が加わることになりました。

これまでオープンからの初期メンバーで試行錯誤しながら続けてきたカフェでは、最小限のマニュアルはあるものの、細々したことまではマニュアルにはなっていませんでした。慣れている人が何気なく行っていることを、新任には言葉で一つ一つ教える必要があります。他人に業務内容を引き継ぐことは社会人でも難しいスキルの一つ。そしてカフェは2人が重なっている時間があるものの基本1人でカウンターに立つことになり、頼りになるのは自分ひとり。早番と遅番、それぞれを2日間にわけて研修しました。
初めて新任の若者がアルバイトとして一人で入る前日、若者店員がルーズリーフに補足点を書き残してくれました。話せば短時間で終わることだとしても、書き出すと表裏びっしり。丁寧に書かれたマニュアルに、カフェへの想いが込められているような気がしました。

新メニューの開発

春になり暖かくなってくると、冷たいメニューがほしくなりました。昨年の夏に出していたスムージーとかき氷に、新商品のクリームソーダを提供することに。
昨年、メニューの開発にご尽力いただいた方へ再びご協力を仰ぎ、その方がレシピを考えてくださいました。スムージーは複数の材料の組み合わせが大事。何度も試飲して何mlなのかといった分量を微調整し、一つずつのメニューのレシピを決めていきました。

続いて原価計算。若者店員2人が根気よく計算をしてくれました。
そして売価の設定。「これまでのドリンクだとこれぐらいの金額ではないでしょうか」と若者店員からの提案をほぼそのまま受けて売価を決めていきました。
レジの設定。こちらはスタッフよりもはるかに使い慣れた店員がパパパッと設定しました。
最後にメニューのポスターを作成して、新商品の販売を始めました。
若者店員が主導し、スタッフは食材注文をした程度。若者店員の提案力と行動力に、感嘆しました。

サンカクシャスタッフのカフェ担当は、ちょうど冬の営業再開のタイミングで私、塚本が引き継ぎ、関わったのはほぼ半年のみでしたが、立ち上げから関わってきた若者店員2人の活躍がめざましく、2人がこの一年間で得られた経験は何物にも変え難い貴重なことだったと感じています。一年間、応援いただき、ありがとうございました。

若者店長マオちゃんより

この1年間、高校生や職員を含め様々なことに皆で取り組むという事が楽しかったです。カフェを1から始めることが新鮮でした。DAISYBEANSという店名を考えるだけでも時間がかかったし、コーヒーの作り方を覚えるだけでも大変な思い出があります。笑

クラウドファンディングで目標達成した時は、メンバーみんなで喜び感動したのを覚えています。クラウドファンディングを機に、私は「自分たちがみんなに応援してもらっていること」をストレートに感じました。応援し挑戦の機会をいただけたおかげで、私も高校生もカフェの運営、店員に挑戦し、続けることが出来ました。
これまでの経験が自信に繋がっていて、接客が苦手でお客さんに声をかけられると助けを求めてきた子が、今では急に声をかけられても対応ができるようになっていたりします。そんな姿を近くで見れていて私も一緒に働けて嬉しいです。私自身も成長できていると感じています。
応援していただいている多くの方に感謝しています。本当にありがとうございました。

投稿者: 塚本いづみ

事務局次長