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活動報告

2024.06.03

クエストフェス開催レポート⑤ 若者の得意を活かしたクエスト ~達成感は次への一歩~

クエストフェスとは、働く自信がない若者のための仕事体験プログラム「サンカククエスト」を、街のみんなで応援するフェスティバル。

サンカクシャでは、働く自信がない15〜25歳ぐらいの若者が、周りと協力しながら仕事を体験して自信につなげるプログラム「サンカククエスト」を実施しています。企業や個人から依頼された仕事をクエストと呼び、クリアすることで、若者は誰かの役に立つ喜びを感じながら、少しずつ成功体験を積んでいくことができます。
そのサンカククエストが豊島区のまちに集結したフェスティバルとして「クエストフェス」を2/10〜3/9の約1ヶ月間開催しました。
いつもはクエスト依頼者と若者の関係づくりだけにとどめていますが、せっかくなら若者が頑張っている姿をまちなかで見ていただこうとフェスを企画したら、いたるところで若者と大人が協力してクエストに取り組む風景が見られました。

https://drive.google.com/file/d/1ALAll5ca6NgJJkv5E7SsZD_es9HV1wDP/view

クエストフェスの締めくくりは、3/9(土)にカフェ・ポート・グラスゴーで実施しました。
巣鴨のRyozan Park Loungeに併設するカフェバーで、コワーキングスペースとして利用される方もいるオシャレな内装。オシャレすぎて、若者たちが馴染めるのか、やや心配です。

まずは場に馴染むところから

腕ならしとして、当日クエストに参加してくれる若者たちに、同会場で開催される2月末のイベントに来てもらうことにしました。
ビールサーバーを洗って美味しく飲む「BEER SERVER CLEANUP PARTY」です。

企画者のほーりーさんにビールサーバーの仕組みや洗い方を教わりながら洗浄作業に挑戦する若者たち。行程が多くて、時間内に終わるかバタバタ・・・初めての作業に慣れない若者、しかも様子見しながら教えるとなると、どうしても時間もかかってしまいます。そうは言っても、手を動かしながらおしゃべりできて充実した時間でした。
ラウンジの言葉通りさまざまな方が出入りするので、RYOZANPARKのオーナーにもお会いできました。

この若者が今度カフェ・ポート・グラスゴーを手伝うクエストをするんですと紹介すると、「得意料理は?」と熱心に話を聞いてくださり、またとない機会となりました。

余談ですが、これまで得意料理と聞いていたものの、なかなか作ってくれなかったオムライス。オーナーに励まされた次の日、ここで作らねばいつ作る!ということで、サンカクキチで作ってもらいました。

理想のとろりと割れる卵にはならなかったようですが、家庭ではつくれない美味しさで、みんなから褒められる若者。やらないだけで、できるじゃん。言い訳させるだけではもったいないので、今後もどんどん作ってもらおうと思います(笑)

いよいよ本番!

さて、迎えたクエストフェス当日。この日は2つのクエストを予定していました。
以前ご紹介した哲学ゆる対話と、カフェ・ポート・グラスゴーでの飲食店クエストです。

料理を学び、飲食店で働いた経験もある若者に、久しぶりに飲食店仕事をしてもらいました。
まずはカフェのオーナーである関根さんにメニューの説明を受けるところからスタート。
関根さんは以前インタビューに応えていただいたように、若者をあたたかく見守ってくれる方の一人です。

カフェラテとカフェオレのちがい、何となく見聞きしているメニューも詳しく説明をもらい、若者もメモをとりながら食らいついていきます。
盛り付けについて、お皿の扱い方について、関根さんの知識と経験をいちから丁寧に教えていただきました。

いきなり調理はできないので、多くはドリンクづくりと料理の提供ですが、それでも一生懸命動いている様子は、いつものサンカクキチで過ごす様子とちがい輝いていました。やっぱり飲食店経験があるから、無駄がないし気配りもできて素晴らしい。

いつもの居場所とちがう、でも受け入れてもらえる

テーブルでは遊びに来てくれた若者たちが、同じく遊びに来てくれた社会人と交流タイム。
サンカクキチのようにゲームやお菓子がないものの、差し入れてもらったポテトをいただいたり、各自ドリンクを頼んだりと、いつもと違う雰囲気の中で、時間を過ごしました。
実は話したことがない若者同士もいて、あらためて自己紹介なんてことも。また、サンカクシャの新拠点である「サンカクオフィス」構想についてもテーブルで話し合いました。

RYOZANPARKのオフィスやコワーキングスペース、住まいなどのコミュニティでは、シェアする人の出身や言語はもちろん、その仕事や活動も多岐に渡ります。たとえば若者の出身地についてなど、どんな話題にも打ち返してくれて、経験豊富な大人たちはかっこいい。

ただ、目的がなく同じ場所に居続けるというのは、若者も大人も難しいもの。気付けばみんなスマホをいじっています(笑)
時間が経てば人は入れ替わりますが、雑談だけで楽しめるほど、みんなコミュニケーションが上手ではありません。この場には、出会いたい若者も大人もいるものの、目的やコンテンツがないと、ちょっと気まずい。仲良くなれば言葉がなくても通じ合う、分かち合うものはあるかもしれませんが、最初から求めるにはハードルが高いです。

これが仕事サポートに特化した新拠点づくりの参考になりました。
ひとり黙々と作業する時間もあれば、休憩のためにくつろいで、誰かと話す時間もほしい。チームワークで取り組んだり、アイデアをもらって実行したりと双方向で関心が向けられる「何か」の仕掛けが必要だと考えています。
そのひとつがクエストであることは間違いないので、今回も場を提供いただき、とても貴重な経験をさせてもらいました。

もっと自信をもっていい

私たちがテーブルで盛り上がっている間も、あくせく働いてくれた若者。休むことなく最後まできっちり頑張ってくれました。
これまではブランクが心配で、なかなかバイトに踏み出せないようでしたが、今日の達成感を胸に、本来の自分の良さに気付いてくれたらいいなと願っています。今はサンカクシャが企画するキッチンカーにやる気を見せてくれているみたい。

働く環境にトラウマや不安を抱える若者たちには、クエストに協力してくれる方のように、世の中には優しい人もいっぱいいるということを知ってもらいたいです。そして、いい人に出会えるかどうかは「やってみないと分からない」ので、その意欲や自信をクエストが後押しできるよう、引き続きサポートを続けていきます。


すべてのクエストフェスの予定を終えて、協力してくれた方々と一緒に振り返り配信を行いました。音声が乱れたりしている場面もありますが、ぜひご覧いただけると嬉しいです。
この配信に限りませんが、サンカククエストに主体的に関わってくださる協力者が増えていることに感謝するとともに、こうした若者のサポートは、サンカクシャだけでは実現できないということを、あらためて実感いたしました。
いつもたくさんの応援とご協力を心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!

若者のハタラクを応援するまちなかイベント「クエストフェス」閉幕!若者たちの活躍を、協力してくれたオトナリサンと振り返る!


この活動は、公益財団法人パブリックリソース財団様の東京海上日動キャリアサービス働く力応援基金、ならびに、Tides財団様のOkta for Good Fundによる助成を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

活動報告

2024.06.03