特定非営利法人サンカクシャ

出会った人を通じて社会を知る。「社会人との交流」を大切にしたいワケ【サポーター限定配信レポ】vol.3

2021/07/30

「若者と社会人の交流」をテーマに、「タマリバ」「社会サンカク」「個別支援」それぞれを担当するスタッフと、最近の現場ではどんなことが起こっているのかについてトークした、サポーター限定配信の内容をお届けする今回の企画。

サンカクシャでは、若者が「どんな道に進んでも生き抜いていけるように」という思いのもと、活動全体を通じて若者が社会で生きていく上で糧となる様々な「経験」を自然と積んでいけるよう、関わる若者一人ひとりのタイミングに合わせて、家庭訪問をしたり、居場所を開けたり、社会サンカクのためのプログラムを作ったり、それぞれのステップで複数のスタッフが若者をサポートしています。

そんなそれぞれの活動の中でも、大事にしているのが「社会人と関わる機会」があること。

スタッフだけではなく、タマリバにいるボランティアの皆さんや社会サンカクのプログラムに参加してくださる社会人の方など、様々な方と活動を作っていくことで、若者が社会人を身近に感じたり、信頼できる大人と出会ったり、自分の選択を応援してもらう経験をしたり、「人」を通じて若者が自分の進路について考えるきっかけを作ろうとしています。

vol.1では、「タマリバ」で段々と人とのつながりを受け入れられるようになっていく若者たちについて、vol.2では「社会サンカク」の活動の中で若者と社会人の「関係づくり」の難しさについて、お届けしてきました。
vol.3の今回はラスト「個別支援」について。一斉によーいスタートではペースが合わない若者たちとの関わりについて聞いてみました。


個別支援のお話(担当:坂本)

タマリバと社会サンカクプログラムの話しを聞いて、総じて思うのは「年齢だけでなく、若者によって全然ペースが違うんだ」ということ。

それぞれの若者にとってこの先どうあったらいいか、と考えながらいつも関わってはいるけれど、全部が全部予定通りにならない。今日も予定をドタキャンされて、ちょっとへこんでたりします(笑)

就職のタイミングで関わり始める若者から、中学などの頃から長く進学やいろんな転換期を見守ってきた若者まで、関わる期間は若者によってそれぞれだけど、やっぱり就職となるとハードルが上がる若者は多いなあと。アルバイトを見つけてきて始めたものの、人間関係が原因で辞めてしまったり。学校に通っていた時期には、朝起きられない、とか抱えるものがあったけど、働くとなるとぶつかる壁はより様々。

就職のタイミングの前から関わって関係を築いていることで、困ったタイミングで相談としてくれることは多い。でも、その相談に乗っていたら自ずと解決するかというとそうでもない、というのが難しいところなんだよね。

例えば、ハローワークに一緒に行く予定を勝手にドタキャンされたりするけど、その若者がダメだとかそういうのじゃなくて、自分のサポートが彼なりのスピードと合ってなかったんだなって気付かされる。予定してドタキャンされたときに「なんでだろう」「どう向き合っていくべきだろう」というのを、すごく丁寧にやってるのがサンカクシャだよね。

サポートしていてもどかしい気持ちになることもあるけど、歩いていくのは彼ら自身。踏み出す、踏み出さないは彼ら次第。そこは忘れないようにいつも接している。だけど、自分たちが関わることで、彼らが歩き出せるか出せないかが変わってくるんだとしたら、自分たちは常に試されてるなって思う。

今のタイミングでできなくても、本人が本当の意味で困らないんなら、こっちが焦る必要は本当はない。とはいえ、もったいないな、と思ったりもする。でも、そういうのって自分のエゴなんじゃないか、価値観の押し付けじゃないだろうか、と悩んだりもする。

ふとした日常の中で大人と触れ「将来像」を持てるように

若者にとっては、僕らみたいなスタッフが、相談できる1人目の大人としてつながっていく、というのはとても良いことだと思ってる。でも、それだけじゃなくて、そこから社会に出ていくためには、他の大人とつながってほしい、みたいな気持ちもある。

若者、と一括りにしないで、完全に一人ひとり、個人個人として、この若者はどういう大人と出会ったらいいんだろうなって考える。生きていくためには稼がないといけないし、ひとりじゃ生きていけない。どうしたって社会との接続って必ずあるから、そこは自分の力ででも頑張ってほしい。頑張り方はいろいろで良いから。

サンカクシャに来ている若者の中には、例えば家族からとか、ふとした日常の中で触れるような、見えやすい「将来像」を見れていないから、転びやすいんだよね。この先どんな風になりたい、というようなイメージが明確になれば良いなと思って、大人に関わってもらったりもする。自分はこうありたい、と思ってもらえるようにさ。

そういうのって、サンカクシャのスタッフだけではできない。いわゆる「将来に希望がない」「やりたいことがない」というのは若者からよく言われるんだけど、「この人みたいになりたい」というイメージを持てれば、すごく分かりやすい目標になると思う。大人が、実際にそのイメージを形にできている姿を見ることで、そこを目指すことができるようになる。この大人に見守ってほしい、こういう大人に憧れる、というような大人とのつながりができるといいよね。

または、逆パターンもありだと思ってる。自分はこうはなりたくない、というのも全然あり。自分はこの大人よりこっちの大人の方が好き、と思ってもらえることも、いいことだと思う。いろんな人に関わってもらうことが、彼らにとって価値があるんじゃないかな。

まとめ

以上、vol1から3つの記事にわけて3人のスタッフによる最近の活動報告と、それぞれの思いを共有してもらいました!

どうしてサンカクシャが「若者と社会人との出会い」を大切にしているのか、また、その活動からどのような価値を生み出そうとしているのか、伝わるものはあったでしょうか。

出会いを通して気が付くものがある、と一言にすると平たくまとまってしまいますが、それぞれのエピソードを通して、そこにぎゅっと詰まっている思いを感じてもらえたら嬉しいです!

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投稿者: 田中素奈

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