サンカクシャ

活動報告

2023.02.17

台風じゃなくても雨を凌いでいい

 これ、自分で言った瞬間に、あー本当にそうだなと刺さった言葉です。
 家の中よりも外で過ごすことに安心感を覚える若者がいて、実家での生活は息を潜め、理不尽に耐えていたとか。


 この冬も外にいることが多く、雨予報の日に「屋内で過ごしなよ!」と声をかけると「台風の日も外にいたから雨くらい平気だと思っちゃう」と。その発言を受けて、私がこのタイトルの言葉を発したわけです。あのさー!と笑いながら言ったけど、言った後に自分でもぐっときてしまった。あたたかい部屋の中よりも台風の公園の方が安心を感じることができる、ということの重大さを改めて知り、その若者の過去に思いを馳せました。


 若者たちが自分の背景について話す際「相談するほどのことでもないと思っていた」と教えてくれることがあります。相談できない、したくない、の理由は色々あるし複合的でもあると思うけど、 “辛さに慣れてしまっている”ことは多いと感じます。その辛さはこれからも慣れ続けなければならないものじゃないんだよ~ということを本人たちが実感できるまで、あらゆる方法で伝えていきたい。辛いと感じた時に辛いと言えて、言ったことにより辛さを凌げたという体験を少しずつ重ねていけるといいなあ。


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ライター

坂本美波

活動報告

2023.02.17