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活動報告

2022.11.15

記帳代行で会計報告のサポートをセヨ 〜仕事の体験機会を提供して若者応援【サンカククエスト奮闘記】

「公認会計士という資格は特殊なので、この資格が直接若者支援にはつながらないだろうと思っていたのですが、サンカククエストのような企画をいただいて、実際に経理事務を指導する機会があり感無量でした」

お久しぶりです「みやもっち」こと宮本です!
Appleさんとのプログラムを終えてから、サンカククエストは大盛り上がりの夏を迎えました。すっかりレポートが追いついておりませんでしたが、最近のホットな話題をお伝えできればと思います!

サンカクシャでは働きたくても働けない、働いても長く続かない若者に対して、安心できる人と環境のもとで仕事を体験してもらうプログラム「サンカククエスト」を実施しています。

若者を応援したいと思う方から仕事を依頼していただくこと、OJTのように教わりながら働く経験値を身につけることで、若者の自信につなげられるようサポートしています。

特にサンカククエストでは、人と人との心が通った働き方や、直接「ありがとう」と言ってもらえるような関係性を目指しており、若者が誰かの役に立つ喜びを感じてくれたらなあと考えています。

先日のクエストも、そんなあたたかい人のつながりを感じられるものでした。

サンカクシャでは寄付やボランティア活動など、応援してくださる方を「オトナリサン」と呼んでいます。
支援する/支援されるという関係ではなく、令和の時代にあってもご近所づきあいのようで、私はとても好きな言葉です。

そんなオトナリサンのひとりである、さとよさんは公認会計士。
ボランティア活動に専念するべくフリーランスになられたそうで、サンカクシャの拠点であるサンカクキチにもときどき遊びに来てくれます。

若者と一緒にスマブラをプレイしたり、若者の話を聞いてくれたり、普段から仲良くしてくれているおかげで、サンカククエストの依頼をいただくと、若者から「やりたい」と希望が殺到します笑

内容は記帳代行という、こつこつ系のデスクワークにも関わらず、やっぱり仕事相手の顔が分かっていると若者も安心するのでしょうね。

サンカクキチという馴染みのある場所で働けることも、人気の理由のひとつ。

さとよさんと打合せしていたときの「地味な作業だから、やりたい人いるかな」という心配は杞憂に終わりました。

今回の記帳代行クエストは
『他団体の記帳代行を行い、さとよさんが監修する会計報告のサポートをセヨ』

さとよさんが総指揮をとり、若者たちが手分けして会計ソフトfreeeを操作するといった内容で、若者の作業は簡単にこんな感じです。

・会計freee上の初期設定を団体の実態に合った形にカスタマイズする
・立替経費の一覧や通帳明細から、必要な科目や日付を特定して会計ソフトfreee上で仕訳計上する

知識のない若者も、ゼロから会計ソフトの使い方を学び、その場で疑問点を解消しながら作業に取り組みました。

参加した若者3人のうち、過去の記帳代行クエストを経験した子が、他の子に教えるシーンもあり、オフィスのワンシーンを見ているようなチームワーク。

途中、冗談を言い合う様子や、お菓子を食べて休憩する雰囲気もよくて、メリハリのある仕事ぶりでした。

若者にとってみたら、本来は記帳代行業務の前にさまざまなハードルがありますが、クエストなら教えてもらいながら体験できるため、取り組みやすく、自分の向き・不向きを判断する材料にもできます。

そもそも若者は知らない人や、初めての業務に対して抵抗が強いですが、安心してチャレンジできる記帳代行クエストは、実り多いものとなりました。

若者からも「疲れた」だけでなく「経費について学べて面白かった」といった感想もあり、満足気な顔がほほえましかったです。

冒頭で紹介した、さとよさんからの言葉。

「公認会計士という資格は特殊なので、この資格が直接若者支援にはつながらないだろうと思っていたのですが、サンカククエストのような企画をいただいて、実際に経理事務を指導する機会があり感無量でした」

若者だけでなく、応援してくださる方にも喜んでいただけていることがサンカククエストの可能性を示していると、嬉しかったことを思い出しました。

そして、さとよさんのようにプロの方からサポートをいただきながら、若者の中に会計士を目指す子や、記帳代行クエストを継続したい子が、会計事務チームのように活躍してくれたら面白いなあと考えております。

もちろん若者の作業にはミスも見落としもあるので、プロの方の見直しが欠かせず、作業スケジュールには十分な余裕が必要です。

それでも「記帳代行をお願いしたい」というご要望に今後は少しずつ応えられると思いますので、若者を応援する気持ちでご連絡いただければ幸いです。

私たちスタッフでは、若者にさまざまな体験機会を提供することに限界がありますが、みなさんの力も借りて、若者が「こんな働き方をしてみたい」「こうやって生きていきたい」と思える出会いを、これからも楽しみにお待ちしています。


この活動は公益財団法人パブリックリソース財団様の「東京海上日動キャリアサービス 働く力応援基金」による助成を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


サンカククエストでは、
・若者にクエスト(仕事)を依頼いただける方
・若者のクエスト実行をサポートするボランティア
・参加したい若者
を募集中!

関心のある方は、お気軽にこちらからご連絡ください!

【問い合わせ先】
メールアドレス:staff@sankakusha.or.jp
担当:宮本緑

若者へのクエスト(仕事)依頼を検討されている方は、下記詳細をご覧いただき、ぜひお気軽にご連絡ください。

【クエスト募集の詳細】
募集:若者にお願いしたい仕事
開始時期:申込みから順次スタート
クエストを実施する若者:16~25歳ぐらいの男女
クエスト遂行の伴走者:サンカクシャ職員、応援してくれる大人、ボランティア
クエスト内容:依頼主の方から依頼内容をサンカクシャスタッフがヒアリングしながら、クエスト内容を設計します
依頼方法:下記フォームにて受付
費用:クエストに参加する若者には、報酬またはスキル・経験値の獲得を報酬として想定しています。仕事の依頼に関する費用の設定は、設計時にご相談ください。

【お申込み後の流れ】
①若者に依頼したい仕事のお申込み
②ヒアリングをもとにクエスト内容を設計
③サンカクシャが参加メンバーを決定後、参加者と打ち合わせ(オンライン予定)
④クエスト実行

お申込みいただきましたら、後日事務局からお打ち合わせの連絡をいたします。

【問い合わせ先】
申込フォーム:https://forms.gle/vMkBbDKFSV6UG9dy9
担当:宮本緑


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

活動報告

2022.11.15