特定非営利法人サンカクシャ

【イベレポ公開】「若者の居住支援」開設1年を振り返る実践報告会

2021/09/14

最近サンカクシャでは、居場所運営に始まり、働く一歩目を支える伴走支援や、企業で働く大人と若者の交流会などの社会サンカクをサポートする活動など、活動の数が着々と増えてきました。
そして活動が増えるとともに、活動ひとつひとつについてじっくり皆さまにお伝えできなくなってきている…。

ということで、8月新たな取り組みとして、毎回ひとつの活動を取り上げ、続けてくる中で見えてきた若者の様子や、活動の意義、あり方への気づきなどを皆さまにお伝えする「実践報告会」をスタートしました!
今回はその第1回「居住支援」をテーマに開催した会の様子をレポートします。

報告会は、代表荒井と司会進行の大畑の自己紹介からスタート。
まずは、簡単にサンカクシャが関わっている若者たちの背景や、目指していること、実施している活動全体について、荒井からお話ししました。
そして、話題はメインテーマである「居住支援」の取り組みについてに。ここからは荒井に加え、居住支援担当スタッフの山﨑も加わりました。

居住支援を立ち上げた経緯

居住支援の場として、サンカクシャは現在男性専用のシェアハウスを運営中。立ち上げたのは昨年2020年の7月でした。この頃は、「コロナの影響を受けてアルバイトや仕事を減らされた」という相談が若者から増えてきている時期でした。

寮つきの仕事をやめ、収入源と同時に家も失う若者や、一人暮らしするお金がない若者の声を聞く中で、物件探しから始めある一軒家とご縁があり、シェアハウスを始められることとなりました。

サンカクシャが居住支援をするわけ

このシェアハウスでは、住まいや仕事を失った若者が、まず安心した住まいや居場所を確保できること。そして安心できる場を土台として築いた上で、この先自分が自立に向かってどう生活していくかを、一緒に考えサポートいくための場として運営しています。
そうして運営してくる中でようやく1年。スタッフも若者も手探りで、ルールも一緒に決めながら過ごしてきて、見えてきたことがいくつかあります。

自分流だけで過ごせる場所じゃない

現在のシェアハウスでは、ルールは基本的な必要最低限のものばかり。自分なりの生活スタイルがある若者も比較的抵抗なく入居できるようになっています。
とはいっても共同生活。自分流だけでは過ごせる場所ではないので暮らしをシェアするという難しさを課題となっています。

入居メンバーが入れ替わりのタイミングで、急に水道代が3倍に跳ね上がる!なんて事態も起こりました(笑)
若者たちと原因について振り返っていく中で、シャワーの使用方法がネックになっていそうだ…!ということになり、全員でシャワー使用のルールを新たに定めたり、水道料金についての若者たちの費用負担の方法を見直したりなどして改善。

生活基盤をシェアする相手のいる中で暮らすことで、若者たちのチームの中での他者との関わり方を学んだりし、更なる社会サンカク(参画)に繋がっています。

ある程度の枠組みが意欲に繋がる

枠組みを作ることにより、新たに意欲向上にも繋がっているということに気づきました。

シェアハウスの居心地の良さから、若者たちの中でずっとこのまま暮らせればいいという気持ちが強くなるのでは?という不安も当初はありました。
が、住民一人ひとりと定期的に個別で面談をしながら、今後の自分の生活スタイルについて考えていくことで、シェアハウスの卒業や自立の目標が立ってくる若者も増え、住民主体でシェアハウス内のルール決めを定期的に行っている住民会議の中で、卒業目標を1年に設定することにもなりました。

若者と一緒にルールを決めていくうちに、本人が納得したルールだからこそ枠組みによって決心がつき、現実的に自立を考えるようになっているようです。シェアだからこそ、社会的な必要な協調性を、暮らしながら楽しく学べる場になっていると感じています。

自立サポートの取り組み

シェアハウスでは他にも、住まいのサポートだけではなく仕事探しなどのサポートも行っています。
個別の面談、買い出し+調理、就労に関する講座、仕事探しのサポートなどなど。

今後はこのような社会サンカクのサポートの充実の他にも、シェアハウスの場を活用し、短期の一人暮らし体験なども若者が経験できる場になるよう準備していきたいなと考えています。

こうして、あっという間にイベント本編は終盤に。

説明会の終わりには質問コーナーも!

当日はたくさんの関心、質問をお寄せいただき、大盛況。ありがとうございました!
せっかくなので、いくつかピックアップしてご紹介します。

Q.1部屋の子を2人部屋にすることってコミュニケーションが苦手な子には結構ハードル高いのかなとか思ったんですが、どういう経緯を経て実現できたのでしょうか?
A.スタッフと若者本人で相談しを行い、本人が了承した形です。夜間メインで生活している若者もおり、生活時間や価値観の違いがネックで初めは2人部屋に不安げな若者もいましたが、現時点では意外とうまくいっているというのが印象です。
他の住民が相部屋で暮らす中でひとり部屋を作ると、相対的に見るとコミュニケーションが減ってしまい、集団生活していても、心理的な面でどうしても孤立感を持ちやすくなってしまうようだったので、そういう面を考えると、2人部屋になることで良かったと感じる面もあったのではないでしょうか。

Q. 若者のメンタルケアはどこまで踏み込んでいますか?
A.基本的には、スタッフの誰かがシェアハウスの建物内で仕事をしたりして過ごしていて、些細な行動の変化に気をつけながら若者と過ごしています。何か変化があれば個別で話しかけたりして、若者が誰かに見守ってもらっているという安心を持てるコミュニケーションをおこなっています。

最後までお付き合いいただきました皆さま、本当にありがとうございました!


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投稿者: 西村莉緒

広報インターン