特定非営利法人サンカクシャ

楽しいも大変も、「感情を共有したい!」と思える”他者”がうまれること

2021/09/10

若者の居場所タマリバ・本郷拠点は、最近は基本的には同じメンバーの若者で、ゆったりのんびり、時にガヤガヤ、わちゃちゃとにぎやかに、居場所での時間を過ごしています。

そのため、若者同士で仲間感が生まれ、メンバーのうち誰かが来ないと、「〇〇くんは今日は来ないの?」と。楽しいことも、だるいことも、何気ない瞬間も、皆で共有したい、という雰囲気があります。

居場所の雰囲気がすごくあたたまっているからこそ、皆で外に出かけよう!!と盛り上がっていました。・・・が、再度発令された7月の緊急事態宣言。そうなると、外出はどうしても制限されてしまいます。

東京都に宣言が発令されるかもしれないことがわかったある日、「発令前に、行けるメンバーで上野駅周辺に出かけよう!」と急遽決めました。
不要不急のことではないか、と思われるかもしれませんが、居場所に来ている若者たちは、人と出会う機会や、「楽しかった」「大変だった」「頑張った」などの体験や感情を友達と共有するチャンスが、同年代と比較してもほとんどないのではないかなと感じています。そんな若者たちが何かのきっかけでエネルギーを発散したり、誰かと何かを楽しいねと共有したりできる機会を可能な範囲でつくることは、必要なことだと信じています。

無事「おでかけ」の予定が決まったものの…

若者たちには、事前に出かけることを伝えていましたが、リアクションは「ふーん」「宿題が進めば行きます」という感じ。居場所に来ている若者はよっぽどのことがないと「やったー!」「行きたい!」などは言いませんので、この「ふーん」≒「いいかも、楽しそうかも」です(笑)「宿題が進めば行きます」と言っていた女の子は、正直来ないのでは?と感じていました。

しかし、なんと当日、水筒持参、日焼け対策もバッチリで居場所に来た彼女の姿が。
他の若者もいつもとは違うことが起こりそうな雰囲気にそわそわし、普段はゲーム器を離したがらない男の子が、ゲームを切り上げ「もうそろそろ行きますか?」と自分から発言する場面も。

上野駅に向かう道中では、早足で歩き、活き活きと道案内をする男子たち。上野公園に着いた頃には、突然階段を駆け上がったり、スキップをし出したりする若者もいました。

途中でアメ横に立ち寄り、外国人の店員に話しかけられ、よくわからず付いていき、その方のテンションに振り回され戸惑う姿が、個人的にちょっと面白かったです。

居場所から外に出てみるから生まれるチャンスも

道中では必然的に一対一でゆっくり話す時間がうまれます。横並びで歩くと、不思議と自然体で話も弾むなと。普段の居場所とは違う環境、雰囲気だからこそ、若者が話してくれたこと、新たに知ることができた一面がたくさんありました。

電車に乗ること自体が疲れるから苦手だと、普段は電車に乗らない若者もいました。そんな若者たちにとって、この日は色んな人とすれ違い、絡み、隠れ鬼ではしゃぎ、行き帰りで歩き疲れるという、なかなかハードな一日。案の定、居場所に戻った後は疲労感でぐったり、でした(笑)

「上野駅周辺で遊ぼ!」としか事前には伝えていなかったので、若者がどのくらい楽しみにしているのか、いざ楽しむことができるのか、正直はかりかねていましたが、若者たちにとって、「どこで」「何をする」というのは、そんなに大切ではなくて、「だれと時間をすごすか」が大切なのだろう、と。

居場所の仲間と時間を共に過ごしたい、と若者たちが感じている今だからこそ、皆で色んなことにチャレンジしていけるし、そのための色々な機会をつくっていきたい。

そして、今回の上野外出イベントを楽しめたのは、これまで日々、居場所にて皆と時間を共有し、関係を深めてきたからこそだと確信しています。若者たちが「楽しい」と感じる時間、瞬間を、日々丁寧に作り出して、盛り上げていくことを大切にしたい、という思いです。


若者たちの「いま」と「これから」を、サンカクシャと共に応援してくれる方を大募集!
以下の方法より、活動にあなたもサンカクしませんか?

🎁 サンカクハウスを支えるウィッシュリストを募集中!https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/AYMLR0DLWHJD

🙌 寄付で応援!単発・自由な金額設定から、ご支援いただけます
https://www.sankakusha.or.jp/donation/

✉️ メルマガ限定スタッフコラム配信中。登録はこちら↓
http://eepurl.com/gXWBBv

投稿者: 木口未優

文京区担当