特定非営利法人サンカクシャ

法人の皆さまへ:企業と連携して作る、サンカクシャの就労支援

2020/05/17

サンカクシャは、進学や就職につまづく15〜25歳ぐらいの若者が、どんな道に進んでも生き抜いていけるように、自立をサポートしています。

・自分を応援してくれる人と出会える「居場所」の運営
・進路就職のサポート

を様々な企業の皆さまのお力をお借りしながら実施しています。
進学や就職の選択、生計を自分でたてる必要に迫られるなど、悩みが深くなる年頃の若者に、地域や企業のこと知ったり、社会人とフラットに交流したりする中で、社会で生きていくための経験値を得ていけるような活動を作っています。

「若者に支援が届かない3つの課題」

サンカクシャが、若者の自立をサポートする活動を作る理由はここにあります。

1)地域にも行政にも支援されづらい“高校生年代”
2)あるのに利用されない「申請主義」の支援システム

3)自分のために頑張ろうと思えない「学習性無力感」

1)地域にも行政にも支援されづらい“高校生年代”
現在「子ども」の支援は、子ども食堂や無料学習支援などの事例でもわかるように増えてきています。
一方で、義務教育終了後の「若者たち」への支援は、不足しています。行政では、中学生から高校生へ上がると、管轄が「区」から「都」に変わること、地域の支援団体では、高校生年代になると、それまで地域の方々にお世話になってきた若者が思春期になり、支援する側もどのように接して良いのかわからなくなることなどから、中学生まではサポートを受けていた子どもが、頑張って高校に入学した後支援が途切れ、高校を中退するケースも少なくなりません。

2)あるのに利用されない「申請主義」の支援システム
行政が用意しているの支援は「申請主義」と呼ばれていて、若者が自分で支援の窓口に「これに困っている」「支援を受けたい」と、申し出なければ支援を受けられないものがほとんどです。若者たちは、そもそも情報を知らなかったり、「支援される」ことへの抵抗感を強く持っていたりすることが少なくないため、このような背景から「若者に支援が届かない」ということも大きな課題です。
サンカクシャは、そのような既存の支援のレールに乗りづらい若者と、関係を構築して支援を届けることが重要だと考えています。

3)自分のために頑張ろうと思えない「学習性無力感
私たちがサポートしている若者たちは、しんどい状況にあるとき、すぐに諦めてしまったり、「自分にはできない」と否定的になってしまったりすることが多くあります。こうした状態は「学習性無力感」と呼ばれていて、長い間ストレスに晒される中で、段々とそのような感覚を持つようになってしまっています。
そうすると、自分自身で物事を考え、情報を選び、主体的に物事に取り組むということが難しくなり、「体験」が不足していくのです。体験が不足することで、「自分のできること・できないこと」を知る機会や、挑戦して失敗する経験が少なくなり、あらゆる物事に対して自信を持って取り組むことができなくなります。
そのため、勉強が続かなかったり、働くことへの意欲が持てずに、社会に出るタイミングでつまづいてしまう…、若者のそのような背景をサンカクシャは見てきました。社会で生きていくための経験値を得ていくことの重要性を感じています。


私たちはこのような課題感から高校生年代への支援を続けており、若者の居場所運営と進路就職のサポートをセットにして事業を行なうことでこれらの課題を乗り越えようとしています。

1)若者が利用する居場所の運営
豊島区要町にある一軒家で、若者が自分の素を出して「友達の家」のように安心してくつろげる居場所を運営しています。
学校や勤務先でストレスを感じている分、居場所では自分のしたいように過ごせるように、おしゃべりしたい子、ゲームがしたい子、テレビが見たい子、ご飯を食べたい子、アルバイトがしたい子、勉強をしたい子、同じ空間で各々が好きなように過ごしています。

2)進路就職のサポート
進路・就職のサポートは、「社会を知る」活動と「働く経験を重ねる」活動の2つを用意しています。

①趣味を通じて若者と社会人が交流する「ブカツ」
若者と社会人が趣味をきっかけに、フラットに交流することができる「部活コミュニティ」を企業と連携して作っており、居場所を利用する若者たちは、自分の趣味や好きなことを通じて、企業で働く大人たちと自然に関わり、その中で将来を考える機会を得ています。
部活の取り組みは、若者と関係を築くとき、大人も若者も共通の趣味で関わると、「支援する・される」の関係を超えて自然な関わりができると考えて、フットサルやドッジボール、ボードゲームなどを実施しています。企業の部活制度と連携して実施しており、フットサル部は月1回、企業の部活動にフットサル好きの若者が参加させてもらう形で開催しています。他にも若者から英語をできるようになりたいという声があったので英会話事業を行なっている企業と連携した英語部や、ダイニングバー店主の方や元イタリアンのシェフの方から料理を教えてもらう料理部の活動も、料理人を目指す若者を中心に始まっています。
「ブカツ」での交流は、社会で働く人に対してのハードルを下げ、自分自身が社会に出ることへのイメージをつけるいい機会になっています。

②気負わず挑戦できる「バイト」
サンカクシャが窓口となって、企業から仕事を請負い、若者が居場所内で働ける仕組みを作っています。若者は居場所の中で「チラシの封入」や「データ入力」などのアルバイトに挑戦しています。
この取り組みは、働きたくても思うように働けないという若者の相談から始まりました。知らない人が多い外で働くことが難しいのであれば、顔馴染みがいる居場所の中で、働ける仕組みを作れば良いのではないかと考え、企業から仕事を請け負って居場所内で若者たちに仕事を提供することにしました。

現在は、下記のような業務を主に請け負っています。

・シール貼り
・チラシの封入
・DM発送
・ポスティング
・不動産広告の作成(データ入力)
・WEB広告の運用

いきなり1人で外で働きに出るのは難しい若者でも、居場所の仲間と一緒に働ける環境であれば、みな熱心に真面目に働きます。
普段であれば企業の人と話すのにも緊張する若者たちも、バイトや部活でいろんな仕事に取り組んだり企業の人と交流をすることで、初対面の人と話すことにも慣れていきます。この経験をきっかけに、社会に出るイメージも少しずつ膨らんでいるようです。様々な部活やバイトの経験を経て、実際に仕事の発注元の企業に社員として入ったケースも出てきているので、将来的には若者たちが経験を積み重ねて企業に就職したあとも団体として継続してサポートできる仕組みを作っていこうと考えています。

企業の方へのお願い

現在、居場所を利用する若者が増え、「企業の方々との交流」や「アルバイトの数」も着実に増えてきています。一方で、今はまだ、必要としている若者が十分に参加できるだけの、仕事や機会を用意できていません。若者が多様な仕事・働き方に巡りあえる環境を用意するためにも、企業の皆さまと連携して、活動を作っていくことが必要となってきます。企業の皆さまとは、現在下記3つの連携の形を用意しておりますので、各企業に合わせた形で連携できればと思っております。

①部活連携
各会社内で実施されている「部活」制度でご連携させていただき、趣味を通じて若者と社会人が交流する「ブカツ」の取り組みを実施します。

②業務連携
単純作業や手間がかかる作業など、企業の皆さまがアウトソーシングを検討しているような業務を、サンカクシャが請け負います。サンカクシャが管理を担い、若者が請け負った業務にアルバイトとして挑戦することで、社会に出るための経験を重ねられるようサポートします。

③法人サポーター
一口10万円からの、寄付で若者を支える法人サポーターを募集しています。
サポーター企業の皆さまには、限定グループ内で、若者の現状や支援をする上での課題、サンカクシャの運営についてなど、SNSやイベントでは発信できない情報を発信しております。

そのほかにも、
「会社の部活動で連携できないか」
「社内のこの業務なら発注できるかもしれない」
「仕事の紹介や進路相談には乗れそう」
「活動は難しいけど法人寄付であれば」

など、様々な連携の仕方を、一緒に模索していけたらと思っておりますので、サンカクシャの活動に興味を持っていただきましたら、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。

お問い合わせは、こちらから

投稿者: 大畑 麻衣花

広報・FR担当