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活動報告

2022.01.24

“豊島区”の依頼で若者がチラシ制作!プロに「仕事」を学んだ全貌を大公開【サンカククエスト奮闘記】

この冬、サンカクシャの活動を利用する若者たち4名が「チラシ作り」に挑戦しました。
依頼主はなんと豊島区!
デザイン会社のプロのデザイナーの方に指導を受けながら、チラシのデザイン・制作を行ったのですが、今回の取り組みがどのように実現し、どんなチラシが完成したのか、本マガジンでお伝えします!

ミッション達成までの2ヶ月、プロから若者たちが学んだこととは?

今回の取り組みは、地域の企業や個人などから依頼された仕事(クエスト)を、若者が安心できる場の中で、サポーターに伴走をしてもらいながら挑戦し、ハタラク経験値やスキルを身につけ、若者の自信につなげる「サンカククエスト」というプログラムの一環で実施されました。

今回豊島区から若者たちに課されたミッションはこうです。
「豊島区×西武池袋本店~FFパートナーシップ協定事業~では、育休明けのママ・パパに役立つ時短レシピやメイクなどの動画を公開(時短&キレイでママを応援!ワーキングママセミナー)。動画の視聴者数を伸ばすようなPRチラシを制作セヨ!」

ただ、今回クエストに挑戦する若者たちはデザイン未経験の若者がほとんど。ご依頼いただいたチラシは、もちろん一朝一夕でデザインできるようなものではないので、有限会社ヒゲプロの来馬様が伴走しながらデザイン指導してくださいました!
それもチラシ作成のためのスキルだけでなく、デザイン思考まで教えていただけて、学びながら実践できる「サンカクデザインスクール」の開校です。

サンカクデザインスクールは、11月〜12月上旬にサンカクシャの居場所内で4回に渡って開催されました。

1.デザイン思考・アイデアだし
「いいデザインとは?」
ターゲットや依頼者の望む表現方法について楽しく学ぶ
アイデアを箇条書きにしてから、チラシのラフ画を手描きしてみる

2.Adobe Illustratorの基礎
イラレの使い方の基礎を学ぶ
ラフ画をパソコンに反映してみる

3.チラシ作成
イラレの便利な機能を学ぶ
個別作業を進め、来馬さんからフィードバックを受けながら修正する

4.最終チェック
入稿方法を学ぶ
依頼者が内容をチェックして最終入稿

今回参加した若者4名は、デザインをやってみたい子、イラレを学びたい子、面白そうだからやってみようかなという子、それぞれのモチベーションは違えど、みんな本当に真剣に取り組んでくれました。

序盤はアイデアに自信がなく、ラフ画で苦戦する子もいて、期日に間に合うかハラハラしたことも。
しかし来馬さんのようにプロのデザイナーからアドバイスをもらい、いいところを評価されたり、直すべきところを指摘されたりする経験を通して、手が止まっていた子も、最後には自分のイメージを形にすることができました。

本クエストをご依頼いただいた当初、サンカクシャ側ではかっちりしたスクールの形式は想定していなかったのですが、若者たちが意欲的に参加し、分からないことを挙手して質問する感じは、まさにスクールのようでした…!

来馬さんも「デザインって楽しいね、だけでなく、どんな表現をしたら上手くチラシができるのか深く考えてくれた」と若者たちの仕事ぶりに感心。何よりイラレ初心者の子も使いこなせるようになっていて、「デジタルネイティブはすごい」という言葉が繰り返されました。

若いパパママ向けのチラシだからこそ、若者のアイデアが活きる

そして、4者4様でまったく異なるチラシが完成。
そのチラシがこちら!

依頼者である豊島区の安達さんも、チェックに来た際、その仕上がりに驚いたそう。
もともと今回の依頼も、「若者支援のための体験作り」としてではなく、「対象者である若いパパママ世代に近い、若者のセンスやアイデアを求めていた」ことで生まれました。いざ完成した4種類のチラシを見ると、若い世代はこう、といった固定されたイメージがなくて良かったと振り返りました。

制作者として接してくれるからこそ、若者が自然とコミュニケーションをとれる

安達さんは「若者といい意味でビジネスライクに話ができた」とも。
たしかに普段だと初対面の人に緊張しがちな若者たちも、制作者としての自信を持って対面し、チラシを褒められて、少し修正して、という交流を自然にできていることは発見でした。
もしかしたら、いいチラシを作るという目的が一致し、一人の依頼先として接してもらっているからこそ、距離が縮まりやすかったのかもしれません。

若者たちも完成したチラシのデータを、自分のスマホに保存したりして、満足そう。あとで感想を聞いてみると「またやりたい」と今後の意欲もはっきりと生まれたようでした!

「とてもやりがいがあって楽しかったです!ありがとうございました!」
「また次があればやりたいです。」
「デザインについて教えていただきながら、実際に広告を作成するというなかなかできない体験ができて良かったと思います。どうやったらデザインが良くなるかを考えることで色々勉強になりました。」

みんながみんな将来デザインに関わる仕事をするわけではないだろうけど、こうしてプロから教わって仕事をやり遂げたことは、大きな財産になったと思います。
何よりも、社会で活躍する大人たちと自然に会話できる彼らを見て安心しました。

入稿後にお菓子を食べながら、来馬さん・安達さんに自分の作品(イラスト・写真・動画)を見せてくれたのですが、そんなふうに信頼できる人を増やして、これからも自分らしくいてほしいなと強く感じました。
4人がつくったチラシは、豊島区役所を中心に、保育園の申請・手続きにくる方向けに配布されています!ぜひGETしたあかつきには、彼らのことを思い出してくださいね!

今回の取り組みを振り返った、生配信トークのアーカイブ動画はこちらから

今回の取り組みについては、豊島区安達さん、ヒゲプロ来馬さんをゲストに、生配信トークも実施。アーカイブ動画はFacebookより、現在も無料でご視聴いただけます。ぜひこちらもご覧ください。https://www.facebook.com/npo.sankakusha/videos/378497740696971


サンカククエストでは、
・若者にクエスト(仕事)を依頼いただける方
・若者のクエスト実行をサポートするボランティア
・参加したい若者
を募集中!

関心のある方は、お気軽にこちらからご連絡ください!

【問い合わせ先】
メールアドレス:staff@sankakusha.or.jp
担当:宮本緑

若者へのクエスト(仕事)依頼を検討されている方は、下記詳細をご覧いただき、ぜひお気軽にご連絡ください。

【クエスト募集の詳細】
募集:若者にお願いしたい仕事
開始時期:申込みから順次スタート
クエストを実施する若者:16~25歳ぐらいの男女
クエスト遂行の伴走者:サンカクシャ職員、応援してくれる大人、ボランティア
クエスト内容:依頼主の方から依頼内容をサンカクシャスタッフがヒアリングしながら、クエスト内容を設計します
依頼方法:下記メールにて受付
費用:クエストに参加する若者には、報酬またはスキル・経験値の獲得を報酬として想定しています。仕事の依頼に関する費用の設定は、設計時にご相談ください。

【お申込み後の流れ】
①若者に依頼したい仕事のお申込み
②ヒアリングをもとにクエスト内容を設計
③サンカクシャが参加メンバーを決定後、参加者と打ち合わせ(オンライン予定)
④クエスト実行

お申込みいただきましたら、後日事務局からお打ち合わせの連絡をいたします。

【問い合わせ先】
メールアドレス:staff@sankakusha.or.jp
担当:宮本緑


この活動は公益財団法人パブリックリソース財団様の「東京海上日動キャリアサービス 働く力応援基金」による助成を受けています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

活動報告

2022.01.24