特定非営利法人サンカクシャ

【イベレポ公開】「支援の手が届かない若者を支える」現場を知る活動説明会

2021/08/18

6月24日、皆さんにサンカクシャについて知ってもらおうと「支援の手が届かない若者を支える」現場を知る活動説明会を開催しました。
当日は、サンカクシャが運営する若者の居場所「タマリバ」で焼肉パーティをやっていたこともあり、時折にぎやかな声が聞こえてくる説明会となりました(なお、若者たちは、焼肉のあとにたこ焼きも作って食べていました)。

努力して合格した高校を、それでも辞めていく若者たち

説明会は、まず、代表の荒井と、司会進行の大畑の自己紹介からスタート。

荒井のキャリアは、荒井がまだ大学生だった2008年に始まります。新宿駅で出会ったホームレスのおじさんとの交流をきっかけにホームレス支援に従事。その後、若者ホームレスとの出会いを経て、貧困家庭の子どもの学習支援に関わるようになりました。

勉強が嫌いな子どもたちも多い中、それでも頑張って努力し、若者たちは見事、高校に合格!しかし、高校に入った途端に相次いで辞めていく姿を目の当たりにします。妊娠や出産、引きこもり。当時、高校生を対象とした支援がほとんどない中、荒井は、義務教育終了後の支援が大事だと気が付きました。そこで立ち上げたのが、この、サンカクシャです。
サンカクシャの活動は、ちょうど今、3年目を迎えています。

15~25歳の若者は孤立しやすい

サンカクシャは、義務教育が終わったあたりから25歳くらいの若者を中心に、支援をおこなっています。

現在、6~15歳くらいの子どもたちには子ども食堂や学習支援、25歳以上になると就労支援などの支援活動がおこなわれていますが、15~25歳の層に対しては、行政や地域の支援がまだ薄いのが現状です。
家庭や学校、社会に馴染めなかった時、高校生以上の若者が行ける場所がない。そんな若者たちが孤立することのないよう、頼れる場所を作りたい。それが、私たちの思いです。

人が怖く、自信が持てない若者たち

サンカクシャに来る若者たちの中には、このような背景を抱えている若者たちがいます。

1)親や身近な大人を頼れない
親からの暴力や無関心など、相談できる大人が身近におらず、家にいたくないと思う若者たちがいます。本来であれば守ってくれるはずの、一番近くにいる大人を頼れない。愛情を注いでもらったり、大切にしてもらえない。そんな若者は、働き口を探したり、一人で生活しなくてはならくなったタイミングなど、自立のタイミングでたくさんの困りを抱えることがあります。

2)学校や社会に馴染めない
不登校だったり、勉強でもスポーツでも周囲から認めてもらう経験が重ねられなかったりして、学校で自信をなくしてしまう子どもたち。あるいは、同年代はすでに多くが働いているのに、そうではない自分と比べて自信を失う若者たち。学校に行くべき、働くべき、といった社会のあたりまえと自分を過度に比較して「自分はダメなんだ」と、自信をなくす若者がいます。

安心できる大人はたくさんいると伝えたい

そんな若者たちに、どう接すればいいのか。サンカクシャが選んだのは、ひとりひとりにとことん寄り添う「伴走型の支援」です。

サンカクシャの運営する居場所で、安心できる大人と知り合うことで「人と関わることも悪くない」と知ってもらうこと。同時に、若者が自分に自信を持てるようになる機会や社会を知る機会をつくり、「社会へサンカク(参画)していける、していきたい」と思えるようにサポートしています。

ただ中には、外に出たり知らない人に会うことに抵抗感があったりして最初から居場所に来ることが難しい若者も。だからこそ、居場所でも活動の他に若者に合わせて個別支援も実施しながら、ひとりひとり丁寧に向き合い、コツコツと信頼関係を積み重ねていく。そうして初めて、若者は私たちを信頼してくれるようになります。そこでようやく、彼らの声を聞けるようになる。一緒に進んだり戻ったりしながら、焦らず、彼らのペースで、少しずつ若者の意識や行動が変化するきっかけに触れていくことが大事だと考えています。

社会サンカク(参画)へ向けた5つのステップ

サンカクシャでは、以下のように、大きく5つのステップを用意しています。

<各ステップの具体的な活動>

まずは居場所でいろんな人と触れ合ってみる。次は、居場所の外でスタッフと一緒にいろんな取り組みに挑戦してみる。そこで自信がついたら働いてみて、職場の人と人間関係を築いていく。いろんな経験をちょっとずつ繰り返すことで、安定して生活していけるようになると考えています。

新しい取り組みも続々と!

2020年から、世界的に新型コロナウイルスの影響を大きく受けてきましたが、サンカクシャも例外ではありませんでした。そんな中でも、社会人とオンラインで交流するプログラムや、スタッフが伴走しながらアルバイトをしてみるプログラム(「イッショニバイト」2021年8月開始)、サンカクシャのコミュニティ内で若者の仕事を作る取り組み(2021年秋開始予定)など、新しいプログラム作りにも取り組んでいます。

また、コロナの影響で仕事がなくなった若者への支援の一環として、シェアハウスの開設・運営も始めました。他にも、一人暮らし体験、家事力強化プログラムなど、居住支援も積極的におこなっていく予定です。

これからのサンカクシャは、多くの「オトナリサン」と一緒に

サンカクシャの活動を応援したい、手伝いたい、と言ってくださる大人のことを「オトナリサン」と呼んでいます。サンカクシャは、今後、オトナリサンとの活動に力を入れ、オトナリサンを増やしていきたいと考えています。

若者のとなりには伴走者(スタッフ)がいて、その周りにはたくさんの応援者(オトナリサン)がいる。オトナリサンが持っているパワー(「こんなことができるよ」「こんな場所を貸せるよ」「こんな仕事を提供できるよ」etc.)を可視化して、みんなで若者とつながって、若者を支えていくプラットフォームを作りたいと思っています。

サンカクシャでは「オトナリサン」とのつながりを大切にしています。ご寄付いただいてそれっきり、ではなく、私たちの「オトナリサン」として、若者たちを応援していただける場を作りたいと思っています。
皆さまからのご支援、心からお待ちしています!

マンスリーサポーターを募集しています!

サンカクシャはこれまで、300名近くの皆さまに支えられ、活動を続けてきました。
2019年に立ち上げたこの活動を、今後も続けていくために、ご寄付で支えていただけるサポーターを募っています。月額1,000円からご寄付いただける他、継続・定額ではないご寄付もお受けしております。皆さまのご支援、よろしくお願いいたします。

サポーターについて(https://www.sankakusha.or.jp/donation/)

なお、マンスリーサポーターになってくださった方、及び、単発で3,000円以上ご寄付いただいた方には、特典としてFacebookの限定コミュニティにご招待しています。サンカクシャの、生々しくもリアルな活動の投稿や、サポーター限定のライブ配信などを通して、サンカクシャの活動をお届けしています。

また、サンカクシャのメンバーズカードを郵送でお届けしたり、zoomなどのオンライン会議で使えるサンカクシャ特製の壁紙画像などもプレゼント!どうぞお楽しみに。

説明会の終わりには質問コーナーも!

たくさんの関心、質問をお寄せいただき、ありがとうございました!
せっかくなので、いくつかピックアップしてご紹介します。

Q. 行政の支援は受けていますか?
A. 行政の委託事業は制約があることも多く、なかなかサンカクシャの活動スタイルとかみあわない部分がありました。そのため、現在は行政の委託や支援は受けていません。ただ、行政の方から、困っている若者とサンカクシャをつなげていただく、など、違う形でのつながりは持っています。

Q. 医療機関や福祉機関との連携はありますか?
A. はい、あります。クリニックなどからつながる場合もあれば、子ども家庭支援センターなど、深刻な状態の若者とのつながりも増えています。他にも、子ども食堂をされている団体から高校生を見てほしい、と連絡を受けたりなど、地域のさまざまな団体と連携しています。見守りとしての役割や、同年代の友達をつくる場所として、サンカクシャを頼っていただくこともあります。

Q. 支援を必要とする若者とはどうやって出会うのですか?
A. 基本的には、連携している機関から紹介してもらうことが多いです。中学まではうちで見られるけど高校からは見られないから、といった他の団体からの紹介や、地域の方からの紹介もあります。イレギュラーとしては、若者が友達を連れてくる、ということもあったりします。支援の対象となる若者は、多くの場合自分から自発的に行動する、といったことが難しいので、相談窓口などは設けていません。じわじわと、口コミで広がっているようなイメージです。

おまけ:説明会のあとに、プチ座談会をしました♪

なにごとも本編が終わったあとが本番!ということで、少しのお時間ではありましたが、参加者の皆さまと交流をおこないました。大人としてどんな風に若者と関わっていけばいいのだろう、といった話題を中心に、笑いの絶えない時間となりました。
最後までお付き合いいただきました皆さま、本当にありがとうございました!

次回は、8月21日に開催!

8月21日(土)11:00より、「支援の手が届かない若者を支える」現場を知る活動説明会を開催!

参加費無料でご参加いただけるオンラインイベントとなっております。
絶賛お申し込み受付中。
詳細・お申込はこちら↓
https://peatix.com/event/2608243/view

ぜひご参加ください!

投稿者: 田中素奈

広報・FRアシスタント