サンカクシャ

荒井の若者支援日記

2024.03.07

若者の「さみしさ」をどう埋めるか

荒井の若者支援日記 Vol. 5

「さみしさ」にはいろいろあると思いますが、
若者のさみしさも、親から愛情を注いでもらえなかったさみしさ、友達がいないさみしさ、周りは働いているのに自分は働いていないことからくるさみしさなど、いろいろな形があります。

特に、サンカクシャでは虐待を受けてきた若者が多いため、親から受けた影響によるさみしさみたいなものをみんな抱いているように感じます。シェアハウスや居場所などをつくって、若者の普段の様子をよく見ていると、みんなさみしいんだと思うんです。

サンカクシャでは日々様々なトラブルがありますが、だいたい背景にはさみしさがあるように思います。さみしさゆえに、いわゆる反社会的な行動をとってしまう若者も多いですが、このさみしさをどう埋めるのかは、本当に難しい。

ここ最近、若者の居場所づくりなどが目立ってきていますが、居場所はこのさみしさを埋める一つの形かなと。

サンカクシャでは、一緒に車で出かけたり、フットサル大会をやったり、一緒にオンラインゲームをしたり、とにかくあの手この手で若者のさみしさを埋めています。

最終的には、自分で向き合い埋めていくものかもしれませんが、まず最初は私たちのような人が一緒に埋め方を模索することが大切な気がします。

若者を見ていて感じることがあります。それは働いていないとさみしい時間が多い。つまり意外とひまなんです。生活保護を受けて、命は守られているものの働けないなどといった状態だと、日中本当にやることがないんです。

趣味などがあればいいですが、お金もかかりますし、外に出て時間を潰そうにもお金がかかるので、お金がない若者たちは時間を潰そうと思っても選択肢が少ないように感じます。

社会人の皆さんは、ひまになりたいと思うと思いますが、いざひまになるとこれはこれで結構しんどいんだと思います。

ということで、1日8時間、週5日間の労働はお金を稼ぐという意味だけではなく、さみしさを埋めることや孤立予防という意味があると思います。

そして、居場所や住まいを提供していますが、居場所や住まいだけではさみしさは全然埋まらない、これが現場のリアルかなと。やはり、いかに働くかというのが大事になる気がします。

ただ、さみしさ満載の若者が働くってだいぶ難しい。

仕事してやりがいがどうとかみんな言いますが、仕事ってそんなもんじゃないじゃないですか。最初はやりがいとか言っていられないし、自分を必要としてくれることを感じにくかったりする。

どうしようかなぁと毎日考えています。

そこで、とりあえず働かなくてもいいから、仕事の現場についてきてもらおうと、

「若者かばん持ち制度」を始めてみようと思っています。

とりあえず、サンカクシャのスタッフの仕事に同行してもらう。同行したら、いろんなところに行って、いろんな大人と出会えます。やはり環境が人を変えますし、会う人が変われば人は変わる。

先日、企業の方々とお話ししてる際に、このような話をしたら、企業のボランティアでできないだろうかという話が出ました。雇うだけではない、若者をみんなで育てていく仕組みができそうな気がします。

豊島区の皆さんのかばん持ちを若者がする、みんなが知っている企業やオフィス街で若者がかばん持ちする。お願いしたい人の顔がたくさん浮かびます。

そんな風景をこれから作るために、まずはサンカクシャのスタッフからやってみます。いろんなトラブルや課題が出てくるような気もしますが、やりながら良い形を模索していけたらと思います。

まずは、若者のさみしさをみんなで埋める。

出会う人や環境を変え、徐々に働けるようになっていく。

みんなで若者を育てて、若者が肩を並べて働けるようになり、いずれみなさんの役に立っていく。そんな循環を作ってみたいなと思います。

そして、さみしさを埋めるコンテンツをサンカクシャはこれからも模索したいと思います!

◆荒井の若者支援日記のバックナンバーはこちらから。


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荒井の若者支援日記

2024.03.07