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活動報告

2023.10.03

【視察報告】九州の居住支援団体を視察しました

○視察の背景

サンカクシャは現在、居住支援施設としてシェアハウス3軒、シェルター5部屋を擁しています。

この度、運営方法やノウハウを共有し、サンカクシャの居住支援の現状・課題の把握と継続していく方法を探るため、9月12日から13日にかけて認定NPO法人抱樸(福岡県北九州市)とNPO法人福岡すまいの会(福岡県福岡市)を視察しました。


認定NPO法人抱撲

抱撲では「抱樸館北九州(無料低額宿泊所にデイサービス併設)」、東八幡キリスト教会、「希望のまち(複合型社会福祉施設)」建設予定地、プラザ抱樸(見守り支援つき住宅)、子どもの学習支援、自立支援センターと、多くの施設の視察ができました。

また、理事長の奥田知志さんのお話からは、「ホームレス(社会的孤立)」と「ハウスレス(経済的困窮)」の問題を分けて考えていること、相談に来ない要因は、①どこに行けばいいかわからない ②自己認知不全 ③その気がない、生きる意欲がない、があり、②③の根っこには孤立とスティグマの問題があること、内発的動機に還元すると自己責任論になるため、外発的動機(「人のせいにしながら生きる」「自分のことを諦めてくれない人がいる」)に自分たち支援団体の活動意義がある、など、示唆に富む内容を多く聞くことができました。

住居の確保にかかるコストが北九州では割安なことなど、首都圏で活動する私たちには真似をしたくてもできない環境面での違いを感じる場面がありましたが、支援の根底にある重要な価値観を再認識する貴重な機会となりました。

「希望のまち」建設予定地

NPO法人福岡すまいの会

福岡すまいの会では、事務所にてお話を伺いました。

男女比は2:1。平均年齢は58歳とやや高めですが、10代、20代の居住者も今や珍しいケースではないそうです。騒音、汚部屋問題、不動産会社との関係構築など、サンカクシャで抱えている課題・問題について共通する部分が多く参考となりました。

ソーシャルワークは「制度の”はざま”の支援」。制度化することは定量化を前提とするが、毎日コミットした方がいい時期もあれば数ヶ月に1回連絡を取れればいいケースもあり、実際の関わりには濃淡があります。役所からの相談や依頼に応えて役割を果たしつつも、目的は”はざま”の支援であることからブレないですね、という話が印象的でした。

○視察を終えて

居住支援の運営方法について多くの示唆を得ることができました。そのうえで、サンカクシャとしての課題と感じたことを2つ挙げます。

1つ目は、一度縁が切れても、何かあったときにまた相談にいけると思える関係性をどのように築けるか。若者が飛んでしまったり初回相談にやってこない若者もいるものの、相談することが問題解決につながることを経験してこなかった人もいるだろうし、誰かに頼ることが危害を加えられることと結びついている人もいることを念頭に置かないといけない。「助けて」と声をあげることは簡単ではないことを再認識しました。

2つ目はスタッフと住人の距離。福岡すまいの会で聞いた、共依存でディープな親子関係ではなく、人の流動性のある場と関係をどのように築いていくか。制度の”はざま”で困っている人たちが何度でも相談できる団体であり続けることとハウジングファーストの重要性を再認識しました。

抱樸にて理事長の奥田さん(後列一番左)と視察メンバー

この活動はユニバーサル志縁センター様が実施する休眠預金を活用した 「社会的養護アフターケア緊急支援助成(コロナ・物価高対応)」による助成を受けています。
助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

水上みさ

広報/ファンドレイジング

活動報告

2023.10.03