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活動報告

2023.08.23

トキワ荘マンガミュージアムと周辺スポットを探索! ~ 身近な街で新しい出会い~

7月20日(木)、サンカクシャスタッフ3名、若者3名でトキワ荘マンガミュージアムへ行きました。
アテンドしてくださったのは、南長崎・トキワ荘協働プロジェクト協議会の一乃瀨光太郎さん。トキワ荘マンガミュージアムを回った後、周辺スポットのご案内までしてくださいました。

**トキワ荘マンガミュージアムとは**
トキワ荘は、マンガの巨匠が集い、若き青春の日々を過ごした伝説のアパートです。トキワ荘の持つ歴史的意義や文化的価値を顕彰するとともに、現在の人々に当時の想いやエネルギーを伝えることにより、マンガ・アニメを核とする地域文化の継承・発展を目指します。

ミュージアムに到着し、参加者みんなで軽く自己紹介。その後、早速一乃瀨さんからミュージアム入口にある電話ボックスの解説がありました。トキワ荘の住人たちが出版社との連絡に使っていたという当時のものを再現しているそう。見る面によって異なる2種類の書体で書かれた「トキワ荘」の文字に、これから入るミュージアムへの期待が高まります。

 いざ、トキワ荘マンガミュージアムの中へ。

ギシギシと音が鳴る階段を上り2階へ行くと、当時を再現した便所や共同炊事場がありました。奥へ進んでいくと、各マンガ家の部屋を再現した部屋があり、順番に見ていくことに。

こちらの部屋は、山内ジョージさんの部屋を再現したものだそう。

隣室の石ノ森章太郎先生がアシスタント用に借りていた仕事部屋だそうです。色褪せたマンガたち、パンパンのゴミ箱など、凝ったディティールにリアルを感じました。

マンガ家になりきって記念撮影。(もう書けないよ~!)

2階を見た後は、1階で開催中だった「W50周年記念 デビルマン×マジンガーZ展」を見学。この期間は「マジンガーZ」の生原稿が展示されていました。デジタルにはない迫力に、若者からは「今にも動き出しそう」「当たり前だけどプロの絵は全部上手いな~」などの感想が出てきました。

最後はみんなで記念撮影!

トキワ荘マンガミュージアムを後にして、次は街歩きを開始。街の至る所に「トキワ荘」の文字が見られ、一乃瀨さんのトークも盛りだくさん。次はどんな情報が出てくるのかと、みんな前のめりになってお話を聞きます。

向かったのはトキワ荘通り昭和レトロ館。

**トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区立昭和歴史文化記念館)とは**
昭和の歴史・文化を次世代に継承するとともに、地域文化の発展及び地域の活性化に寄与することを目的として、令和4年11月3日に「味楽百貨店(みらくひゃっかてん)」に整備された文化施設です。昭和の暮らしが感じられる展示や、豊島区の昔懐かしい街並みを再現したジオラマ展示、昭和をテーマにしたイベントなど、昭和の歴史・文化を継承していくための取り組みを進めてまいります。

中に入ると、昭和40年頃の生活を再現したお部屋が。この頃普及したという電気炊飯器が置かれたレトロな炊事場がありました。炊き立てご飯のいい香りがしそう。

ジオラマで高度経済成長期の池袋駅周辺の様子を見ることもできました。よく見知った街の、昔の姿を見ることで、変わったところ、変わらないところがあることが分かりました。

昭和レトロ館を後にして、最後に向かったのは豊島区トキワ荘通りお休み処。

**トキワ荘通りお休み処**
「トキワ荘のあったまち」の魅力を発信するために2013年オープン。昭和元年築のお米屋さんを改築した建物で、トキワ荘の部屋の再現やゆかりの品物を展示しています。
まちの散策拠点として「見る」「聞く」「体験する」をキーワードに、あたたかなおもてなしを心がけています。

数年前に実際にこちらにいらしたという鈴木伸一先生の直筆サインを見せていただきました。鈴木先生は、藤子不二雄マンガに度々出てくるあの「ラーメン大好き小池さん」のモデルになった方です。

ここで街歩きは終了。一同、大満足の一日でした。

トキワ荘マンガミュージアムへ行き、街歩きをしてみて、好きなものを好きだと言うこと、ステキなモノをステキだと感じられることっていいな、と思いました。ただ同時に、それはもしかすると、少し贅沢なもののような気も。

今日泊まる場所がない、今日食べる食事がない。もし自分がそんな状況にあるとしたら、どれだけ文化的価値のある創作物を見てもステキだなんて思えないし、そもそも見に行こうという気力も湧かないだろうと思います。

サンカクシャに繋がる若者の状況は人それぞれです。みんな何とかサンカクシャに繋がって、今日の寝床を確保し、安心できる居場所で美味しい食事を取ります。好きなことに目を向けられるようになるには、きっとそんな土台が必要なのではないかと思います。いわゆる「自立」へ向かう気力が湧いてくるのは、きっとそんな土台があってこそです。サンカクシャスタッフは日々、その土台作りに向き合っています。

土台が整ってきたあと、街で、社会で、好きなものと巡り合い、行動を起こそうとするとき、そこから先はスタッフの力だけでは限界があります。そんなとき、今回の一乃瀨さんのように、街のプレイヤーがフラットに若者と関わることで、若者の「好き」「やってみよう」という前向きな気持ちが、何かの行動に繋がると思うのです。

改めて、アテンドしてくださった一乃瀨さんを始め、今回ご協力くださった各施設の皆様、本当にありがとうございました。


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ライター

堀尾 奈美

サンカクキチ担当

活動報告

2023.08.23