嫌いな自分、好きな自分

ある若者は、褒め言葉を素直に受け取れないらしい。「いやいや、そんなことないよ！」と返してしまうと。
きっと、彼と同じ反応をする人は多いんじゃないかと思う。

「私も言っちゃうなぁ。でもさ、相手の言葉を否定してる気がしちゃわない？」
そう伝えると、別の若者が「なんで相手を否定しちゃいけないの？」と聞いてきた。

おぉ、なるほど、そうくるか、と驚きつつ、
「相手を否定する”自分”が嫌いだからさ～なるべく好きな”自分”でいたいのよ～」と返した。

嫌いな自分をなるべく短く、好きな自分をなるべく長く。そうすれば、わりかしご機嫌な毎日を積み重ねられるんじゃないだろうか。
自分とは離れられないから、自分とはどんなときも一緒にいないといけないから、どうせならご機嫌な自分と長く一緒にいたい。

「僕、否定する自分は好きじゃない！」
最後にそう言ってくれた若者。少しずつ、好きな自分でいられる時間が、長くなるといいね。

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