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活動報告

2022.10.26

あらいちゃんのシェアハウスお泊まり日記【後編】

こんにちは。広報・サンカクキチ運営担当の吉利です。
シェアハウスお泊まり日記【前編】では、若者達がお互いに励まし合いながら、色々な大人の助けをかりて成長していく姿をそばで見守っていたあらいちゃん(代表・荒井)。
実際に一緒に暮らしてみることで、若者達の昼夜逆転生活など、問題点が色々と見えてきました。シェアハウスを運営する上で、どうしたらもっと改善していけるのか。
財源の問題など、運営していくこともとても難しい。課題は山積みですが、日々変化していく若者達から元気をもらいながら、私たち大人も前に進んでいきます。
若者の生活の中に入ったからこそ見えてきたもの、感じたもの。
あらいちゃんのお泊り日記【後編】もお楽しみ下さい。

【 5日目 】

いよいよ終わりが見えてきました。
が!とうとう管理会社や近隣の住人からクレームがきて、明日スタッフの藤原さんが説教しにいきます。これで退去になったらみんな路頭に迷うんだぞ。そろそろかなり引き締めが必要なんじゃないかなと思います。

同時に、シェアハウスの相部屋を作りすぎていることが、こうした問題を引き起こすことに影響してるのかなという気もしています。今の問題だらけのシェアハウスは5部屋のうち3部屋が相部屋で、定員を10名にしているのですが、これ以上増やすとヤバそう。。

でも、定員を減らすと、ただでさえ回収できてない家賃が、さらに回収できなくなる。
となると家賃分全額を寄付や助成金で賄わないといけなくなるし、どうしたものか。
本当にいよいよ財源の確保が必要ですし、行政からいっぱいケースが繋がってくるけど、1円ももらってないので、何か補助をもらったり、制度を使ったりできないものか。
考えないといけないことがいっぱいあるし、トラブルまみれですが、地道に1つ1つ課題を潰していきたいなと思います。

8人の若者が暮らすシェアハウス 玄関にはたくさんの靴

そんな中、今日はある若者が日払いでもらったバイト代で、自分でお弁当を買って嬉しそうに食べてました。
今まで全くお金がなく、週2日スタッフが来る日にでるご飯を食べて凌いだり、他の住人からちょっとずつおかずをもらったりしていたのですが、今日は自分でお弁当を買っていて、周りのみんなも、なんか感慨深いねと盛り上がっていました。

こうして励まし合いながらみんなで生きていくのがシェアハウスの良さだよなと再確認。
最近トラブルしかないから、こういういい面忘れていたよ。
明日ひまな若者たちは掃除するみたいです。綺麗になるといいな。
とにかくいい場であり続けられるようにスタッフ一同メンテナンス頑張ります。

【 6日目 】

あと1日だ!なんだか今日はいい1日でした。
スタッフの坂本さんと若者が働いてるお店にランチに行きました。結構テキパキ働いてるし、他のスタッフにもすごく評価してもらってるみたいで、頑張ってる姿を見るとなんか元気でるなぁ。

初めて出会った時は、住む場所を転々として、ご飯もろくに食べておらず、大変な中バイトだけは頑張って探して見つかったのが今の職場。事情を少し話し、助けてもらったこともあったみたいです。数ヶ月が経ち、今ではお店の戦力としてがっつり働いています。大変といいつつ、少し誇らしい姿になんだか元気をもらいました。

ちゃんと働き始めたり、継続して働けてる状態ってすごい尊いことだなと思います。
シェアハウスがあることで、自立につながることを願ってます。
他にも長く関わっている超困難ケースの若者の奇跡のような成長を見られたり。
大変なことしかないし、事件しかないけど、こういうちょっとしたいい日にエネルギーをチャージして、これからも頑張ろうと思います!

お料理中の若者たち

【 7日目 】

いよいよ最終日!!あー長かった。
最終日は、なんと発熱しコロナ疑惑の若者が出たので、隔離や消毒などの対応をしました。
みんなで消毒作業をしながら、今日が初バイトだった若者の感想を聞いたり、バイト先の制服をきてもらってファッションショーしたり、わいわいと過ごしていました。

深夜にみんながコンビニ行くということで、別に何も買うものはないんだけど、行き帰りの道で近所迷惑にならない範囲で、ワイワイ騒ぎながら一緒に歩いていて、ふと、一回り以上年の違う若者達とこうしてワイワイしてるのが不思議だなぁと思いました。青春してるみたいでなんだか楽しかった。

バイトに応募したり、面接の練習をしたり、高卒認定の勉強をしてるやつがいたり、各々自分の道を進んでいて嬉しいですね。
もう体力の限界。本当に疲れたけど、ここまで走り切った!
ちょっと平和になり、クローズできてよかったです。

スタッフを交えての住人会議の様子

家を出る若者、バイトの面接が決まりそうな若者、生活保護を受け始める若者、仕事に疲れた心を癒すためにキチにくる若者、スタッフみんなでたくさんの若者を支えてるんだなぁとしみじみ思いました。

いよいよシェアハウスは定員オーバーだったりと、考えないといけないことが色々あります。
この半年は、組織基盤を整えることに注力しつつ、来年の活動の仕込みをする段階かなと。
今月から新しいスタッフも続々増えるので、みんなで頑張ろうと思います!


この活動はユニバーサル志縁センター様が実施する休眠預金を活用した 「社会的養護アフターケア事業新型コロナ緊急支援助成」による助成を受けています。
助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

吉利美沙

活動報告

2022.10.26