特定非営利法人サンカクシャ

【イベレポ公開】「プログラミングを通じて、困窮する高校生に困難に立ち向かう力と意識を。」NPO法人CLACKの代表平井さんをゲストに勉強会を開催しました!

2022/03/18

2月27日、「プログラミングをやってみることで起きる若者たちの変化」というテーマで、文京区で子ども・若者支援を行うさきちゃんち運営委員会とサンカクシャの共同開催勉強会を実施しました。

講師には、高校生たちが自分で未来を切り拓いていけるように、大阪を拠点に活動されているNPO法人CLACK理事長の平井大輝さんをお招き。CLACKさんの実践についてじっくりお話しいただく2時間でした。

お話の中では、子どもの貧困に対する平井さんの想いをはじめとし、現代社会におけるITやプログラミングのあり方や、プログラミングを通して成長していく高校生たちの姿などが共有されました。

CLACKさんでは、経済的な困難を抱える高校生たちに完全無料でプログラミングの授業を行い、そこで身につけたスキルをもと基に進路に関するワークショップの実施やインターンへの参加を通して、自立を支援していく取り組みを行っています。

社会のデジタル化が加速する現代においてIT人材の需要は高まる一方。作成したコードがすぐに形となって反映されるプログラミングにおいて小さな成功体験を積み重ね、IT技術を活かしたキャリア支援を行うことができるとのお話でした。

社会構造が貧困を生み出す

親の年収によって大学進学率に大きな影響が与えられてしまう社会構造や、大学進学の有無によって非正規雇用率が変わるという実情があります。さらに、正規・非正規という雇用形態によって生じる年収の格差も存在しているのです。

このような仕組みが循環して、貧困家庭で育った子供は貧困になりやすいというサイクルが生み出されていると平井さんは言います。

また、幼少期から貧困を経験している子どもには「経験の不足」「つながりの不足」「考え方の不足」という3つの不足がもたらされるとのお話もありました。生まれ育った環境によって、自立していくために必要不可欠な社会的素養まで奪われてしまう。若者支援をしていく上で非常に考えさせられるポイントでした。

以上を踏まえて、CLACKさんの取り組まれている、プログラミングを軸としたキャリア支援を通して行うIT人材の育成は、貧困の連鎖を断ち切ることにつながるものです。彼らに不足している経験や人とのつながり、思考力などを育むことに加え、プログラミングスキルという、社会に通用するような技術を身につけることによって、社会構造を克服する力を身につけることができるようになっていくのです。

プログラミング学習を通した若者の変化

パソコンを使って難しいことをしている、高度な専門性を持った方が専門的に行っている、といった印象を持たれやすいプログラミングについて、”そこまで難しいものではない”ことを強調する平井さん。これから拡大していくIT社会を生き抜いていくためにも一度は触れておくことの重要性をお話されていました。

お話の中では、CLACKさんのもとでプログラミングを学んだ高校生やその保護者の方からのメッセージが登場。

自分が落ち着ける場所がないという悩みを抱えた高校生が、プログラミングを学ぶ中で、スキルを獲得していくだけでなく、CLACKさんでの時間をリラックスできる時間として認識することができたお話や、いじめを経験したことで人との関わりに不安を持っていた高校生が、活動を通して、友達を作りたいという想いを持つようになり、自分から率先して進路活動を行うまでに変わっていったお話など、プログラミングのスキル向上だけではない、困難を抱える若者自身の変化を共有していただきました。

この点に関しては、サンカクシャが行っている若者支援が目指す、”若者がなりたいと思う姿への到達”という目標に向けたアプローチとして、大変勉強になる内容でした。

【CLASH + LACK】 = 【CLACK】= 【苦楽】

CLACKさんの活動の中には単にプログラミングのスキルを向上させ、IT人材を育成するだけではない、困難に立ち向かう力と意識を獲得していく高校生たちの姿がありました。

会の中では「CLACK」という団体名の由来についてのお話も。そこには平井さんの、CLACKにくる高校生たちに対する熱い思いが込められていました。

不足している、足りていないという状態(LACK)に、ぶつかっていく(CLASH)若者たちはきっと、苦しいことも楽しいことも(苦楽)両方を知った、たくましく優しい人になっていくことと思います。


今後も、サンカクシャとさきちゃんち運営委員会は、子どもや若者、生きづらさを感じる人たちへの支援に関するテーマで勉強会を開催していきます。

この活動は、文京区社会福祉協議会が主催する「Bチャレ(提案公募型協働事業)」の助成を受けているさきちゃんち運営委員会の事業ならびに、独立行政法人福祉医療機構(WAM)の「令和3年度社会福祉振興助成事業〈モデル事業〉」の助成を受けているサンカクシャの事業です。
助成団体様ならびに寄付者の皆さまに厚くお礼申し上げます。

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投稿者: サンカクシャ インターン生

広報インターン