活動報告
2026.02.28
「『ごはん、食べてく?』から始まる若者支援」 ―はるな愛さんと語る、”よりみちごはん”という居場所ー
「食べること」は、生きるために欠かせない行為です。
でもそれは、ただお腹を満たすだけのものではありません。
誰かと同じ場所で、同じ時間に食事をすること。
その体験が、人と人をゆるやかにつなぎ、孤立をほどくきっかけになることがあります。
2026年2月4日、NPO法人サンカクシャは、若者支援の取り組みを紹介するオンライン活動説明会を開催しました。
若者とつながる「食」の現場から
よりみちごはん活動報告会 ― 半年間の実践とこれから ―
https://www.sankakusha.or.jp/2026/01/20/news-261/
テーマは、若者向け炊き出し「よりみちごはん」。
ゲストには、芸能活動と並行して子ども食堂を続けてきたはるな愛さんを迎え、「食」を通じた支援のリアルが語られました。
親を頼れない若者たちの現実
サンカクシャは、親や家族を頼れない15〜25歳前後の若者を対象に、居場所・仕事・住まいの支援を行っています。
活動の中で見えてきたのは、「困っているけれど、助けを求める先がわからない」「大人と関わること自体が怖い」という若者たちの姿でした。
家族との関係がうまくいっていない。
暴力やネグレクトを経験してきた。
住む場所や食事に困った経験がある――。
そうした背景を抱えた若者ほど、まず削ってしまうのが「食費」です。
一日一食、あるいは何も食べられない日が続くことも珍しくありません。
まずは「つながる」ために。よりみちごはんという選択
「相談してください」「支援があります」と言われても、最初の一歩はとても重たい。
だからサンカクシャは、”ごはんを食べに来るだけでいい場所”として、若者向け炊き出しを始めました。
現在の名前は「よりみちごはん」。
仕事や用事の帰りに、ふらっと立ち寄る。
特別な理由や説明はいらない。
「ちょっとよりみちして、ごはんを食べる」―ただそれだけでいい場所です。
報告会では、活動の試行錯誤も率直に語られました。
最初は「ヤングホームレス食堂」という名前で始めたものの、「ホームレス」という言葉に抵抗を感じ、足が遠のく若者もいたこと。
開催時間や曜日を若者の声をもとに変更してきたこと。
よりみちごはんは、利用する若者の声を聞きながら、少しずつ形を変えてきた活動なのです。
「食堂」は、居場所になっていく
今回の活動説明会では、芸能活動と並行して長年子ども食堂に関わってきたはるな愛さんが、「食」を通じた支援の実体験を語りました。
はるな愛さんが子ども食堂を始めた当初、周囲からは
「時給は出るんですか?」
「それって仕事なんですか?」
といった反応もあったそうです。
けれど、食事をした子どもたちから届いた「ごはんがおいしかった」「また来たい」という手紙が、スタッフの心を動かし、「続けていこう」という空気が自然と生まれていきました。
食堂を利用した活動を続ける中で、子ども食堂は単なる「食事を提供する場」から、少しずつ変化していきます。
地域の大人が顔を出すようになり、子どもたちは、そこにいる大人の姿を見ながら、将来の仕事や生き方を思い描くようになる。
はるな愛さんは、「何かを教えようとしなくてもいい」「特別な支援をしなくてもいい」と話します。
「何かしてあげる」よりも、「同じ場所にいて、一緒に過ごす」こと。
はるな愛さんの言葉は、サンカクシャが大切にしている「まず、つながる」という支援の姿勢と重なり、参加者に強い印象を残しました。
食べることは、生きること。つながること。
よりみちごはんは、答えを押しつける場所ではありません。
無理に話さなくてもいい。
相談しなくてもいい。
ただ、温かいごはんがあって、人の気配がある。
その中で、
「また来てもいいかな」
「この人たちなら、少し話してみてもいいかも」
そんな小さな変化が生まれていきます。
食は、支援の入口であり、関係のはじまりです。
「ごはん、食べてく?」
そんな一言から始まる支援の形を、これからもサンカクシャは続けていきます。
この活動は、株式会社 NTTデータ経営研究所「地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査研究」による助成を受けています。
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