活動報告
2025.02.04
「沢山の顔を見る」シェアハウスに住む若者の職場での顔
人間はたくさんの顔をもっています。
家族といる時の顔、恋人、友達、職場。中には車の運転している時に普段と全く違う顔をもつ人もいます。僕たちはひとつの顔でその人の全体を理解しようとしてしまうことがあります。
でも、それは自分から見える相手のひとつの顔にすぎないはずです。
シェアハウスに住んでいる1人の若者がいます。家族を頼れずサンカクシャに繋がった子です。
「しっかりしているが、あまり他の住人とは関わらないタイプ。」出会った当初の彼の印象です。実際にバイトで忙しいのもありますが、シェアハウスの住人会議にも一度も参加せず、みんなと挨拶を交わすか交わさないくらいの距離感を保っていました。
知り合って数ヶ月経ったころ、彼のバイト先に初めてご飯を食べに行きました。正直バイト先でもシェアハウスと同じようにしているのか、少しの心配もありました。
(実際の店舗イメージ)
期待は良い意味で裏切られました。
バイト先での彼の動きは、とても機敏で、「いらっしゃいませ!」「ありがとうございました!」と大きな声を出してお客さんと向き合っていました。バイト先での従業員ともコミュニケーションを取りながら、料理の提供や清掃をしていました。気になって一緒に働いている方に彼の職場での様子を聞いてみました(今思うとお節介で本当ごめん!)
「頼りになる」「いい人」「色々教えてくれる」そんな言葉ばかりで、バイト先での彼の顔を知ることができました。その日を境に、何度もお店にご飯を食べに行きましたが、訪ねるたびにいつも他の従業員と一生懸命に働いている彼の姿があります。
彼のバイト先での顔を知らなければ、もしかしたら私の彼の印象は”あまり他の人と関わろうとしない”のままだったかもしれません。
その後、彼とスポーツを一緒にしたり、ご飯を食べていく中で、決してシェアハウスの子と関わりたくないわけではないことを聞きました。改めてシェアハウスの住人会議に誘ったところ、入居して初めて参加してくれました。少し人見知りをしながらも楽しそうに他の子とご飯を食べたり、トランプをする姿を見れたことが、嬉しかったです。
(住人会議後のトランプの様子)
一つ顔でその人を理解した気にならない。こういう仕事をしているにあたって、とても大事なことを彼から学ばせてもらいいました。
彼はバイトとしての働きぶりを評価され、今年から正社員になりました。近く、彼のお店にご飯を食べにいこうと思います。
次はバイトの顔ではなく、社員の顔を観に。
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ライター
寺中 湧飛
活動報告
2025.02.04