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活動報告

2024.05.31

深夜だから受け止められる話がある〜深夜の孤独を埋める居場所「ヨルキチ」の一年を振り返って〜

夜に行き場がない若者向けに、安心できる若者の居場所「サンカクキチ」を夜通し開放する「ヨルキチ」。2023年4月から始まり、1年が経過しました。

きっかけは「泊まれば遅刻しない」

きっかけは2022年7月。
サンカクシャがApple Store(アップルストア)で無償開催されているワークショップ「Today at Apple」の拡大版「Today at Apple Creative Studios」に、参加する機会をいただいたときのこと。週に2回、火曜と土曜にApple Japanの拠点を訪問することになり、土曜のプログラムの開始時間が午前だったため、朝起きるのに自信がない若者から不安の声が漏れていました。
そこで、「だったら前日からサンカクキチに泊まりこめば遅刻しない」。朝起きるのが苦手な若者を前日にサンカクキチに呼び、一緒に泊まることに。これがなかなか良い試みで、深夜という空気がそうさせるのか、時間がかかるからといつもは手を伸ばせない重量級のボードゲームを楽しんだり、普段よりも少し踏み込んだ話が出来たりしました。

「ヨルキチ」本格スタート

これを前身として、22年度内に何度かトライアルを実施し、23年4月に正式な事業として「ヨルキチ」をスタート。毎月第2・第4金曜日の21時から翌朝5時まで深夜の孤独を埋める居場所として開放しています。
夏を迎える頃には専任のスタッフも揃い、昼間とはまた違った居場所の空気感が醸成されるようになりました。これまでに27回実施し、のべ272名(実数51名)の若者がヨルキチを利用しました。

週末は公的窓口の空白地帯であり、役所の閉まる17時30分から翌月曜の8時30分の開所まで、公的な支援に繋がることができません。夜の街は決して安全とは言えないので、週末の夜、家に居られない若者にまずは安全な空間と食事を提供し、若者の相談を聞いて、翌日以降にサンカクシャの居住支援のリソースや他団体の支援に繋げることを狙いとしています。週末を乗り越えることができれば、改めて公的支援窓口に一緒に行くこともできます。
若者と一緒に池袋の街の夜回りを実施し、夜中一人で佇む若者に声をかけチラシを配ったこともありました。

「ヨルキチ」があること

現状、利用する若者の大多数は、昼間のサンカクキチを利用している若者です。
日中に比べて利用人数が少ないため、スタッフや他の若者とじっくり話すことができます。時には「夜の職員室」と称して、スタッフと数時間に渡って話し込む場面も見られました。深夜の空間がもつエモさは、ヨルキチならではの良さと言えるでしょう。
一方で、夜は精神的にも不安定になりがちな時間帯であることから、若者同士での衝突や、自傷未遂が発生することもありました。

ヨルキチがあることの意味は、ここにくる若者たちが示してくれているように感じます。
トラブルも起きるし、若者たちの生活のリズムが崩れてしまうかもしれない。でもそれ以上に、彼らがヨルキチを必要としてきてくれていることが大切なのだと思います。

2年目を迎えたヨルキチ。より良いものになるようブラッシュアップしていきます!

<ヨルキチスタッフからのコメント>

・麻雀、ポーカー、人狼など、これまで名前は知っていたけれどもあまり触れてこなかったものを、ヨルキチの若者が教えてくれました。深夜だからこそ出てくるギリギリの話題(?)や悩み相談など、ひとの深い部分に触れている気もします。前半は元気だけれども、3時くらいからはスタッフも含めて体力が尽き、「眠い~」とか言いながらみんなでダラダラ過ごしているときは「自分何やってんだろう」とふと思ってしまいますが、それも醍醐味だと思っています!(スタッフなべさん)

・深夜の時間は、昼間の時間より人の出入りも少なく、忙しなさや変化のないゆるやかな時間が流れているような気がします。ヨルキチでは、そんなゆるやかな時間を若者と過ごしながら、のんびりしゃべったりゲームをしたりして過ごしています。映画や本の世界でしか知らないような出来事を話してくれる子もいて最初は驚きもありましたが、そんな話も、趣味の話も、昨日の出来事も同じように話すので、それもこれもその子の一部なんだなーと当たり前のことを実感します。何かしなきゃみたいなこともなく、それぞれが過ごしたいように過ごし、ただ一緒にいることができる時間だなと感じています。(スタッフさんちゃん)

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