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活動報告

2023.09.05

若者が”クリ研”でカードを作成 〜クリエイティブな経験を重ねて自信につなげる〜

いつもはサンカククエストという仕事体験プログラムをご紹介しておりますが、今日は「クリ研」のことをお伝えします!

クリ研(くりけん)ではNPO法人リテルと共に、若者たちのクリエイティブな活動をサポートしています。

居場所であるサンカクキチに定期的に集まり、デザインや動画編集、WEB制作などを経て、やりたいことを見つけるきっかけになればと思い実施してきました。

クリ研が目指していること

クリ研の要点は2つあります。

ひとつはパソコンを使ったデジタルスキルを体験し、習得する機会があるということ。

サンカクシャにつながる若者たちの中には、「組織に属することなく」「自分のペースでできる」仕事を目指している子が多くいます。他者とのコミュニケーションに不安があったり、体調が安定しなくて出勤できなかったりと、生きづらさを抱えている子にとっては、こうしたデジタルスキルに触れることは将来の進路を考える上でも大きな体験になると考えています。

もうひとつは、他の人と一緒に活動すること。

他者との関わりに不安を感じる一方で、誰かとつながっていたいと思う若者は多くいます。しかしサンカクキチに来ても、関係性が構築できず手持ち無沙汰なままでは居心地が悪い。そこで定期的な集まりの中に、自分の居場所を見出してもらったり、目標をつくって他の人と切磋琢磨したりと、仲間意識をつくれないかとクリ研の活動を始めました。

しかも若者同士だけでなく、教えてくれるプロのデザイナー、WEB制作を依頼してくれる社会人、サポートするスタッフなど、多様な大人が活動に参加してくれるので、自然と交流が生まれ、結果として若者が人とつながる機会を提供できます。

そして2つに共通するものは、若者自ら作り上げたものが、周りから褒められ、認められることで自信を得てもらいたいという願いです。

自分らしくいられることの根っこには、他者との関わりや、自分の振舞いに対するポジティブな気持ちがあるはず。むやみに相手を攻撃したり、自分の意見を押し殺したりすることなく、どこにいても本人のいいところが発揮されるように、クリ研の活動が後押しできたらと思っています。

プロのサポートでカードを制作

前置きが長くなりましたが、クリ研の活動の中でも、カード制作はデザインの基礎として、たびたび実施してきました。自分の名刺を作るときもあれば、サンカクシャの団体紹介カードのときも。しかもプロと同様、AdobeIllustratorのソフトを使います。

イラレを使うのも初めてだし、自分でデザインすること自体が初めてのメンバーもいるので大変です。

そのため講師としてサポートしてくれるNPO法人リテルの来馬さんには、デザイン基礎論からイラレ操作方法まで、手取り足取り教えていただきました。

教材があるので、あとで見返すこともできるマニュアルにもなっています。

今回は、団体紹介カードと、メンバーズカードを制作してもらいました。

団体紹介カードは、サンカクシャのイメージを身をもって体験している若者たち自身が、まだサンカクシャにつながらない若者へ届けることを想定して制作。団体のイメージカラーとか一回無視して(笑)、2人の若者たちに好きなように作ってもらいましたが、なかなか個性がでていて面白いです。

操作が思うようにいかなくてモヤモヤしたり、イメージ通りのデザインにならなくて、全部やり直したり、時間はかかりますが、何度もトライしてくれました。

また、今度は別の2人にサンカクシャのメンバーズカード(片面)を作ってもらいました。こちらは掲載情報が少ないですが、その分、サンカクシャの利用者が持つことを前提としているので、「これでいいのかな」という不安があったようです。

花びら1枚1枚をつくるのも、プロのおかげで手順があっという間に分かります。また一見ランダムに見えるスライム状のオブジェクトも、デザイナーのひと工夫で一気に見栄えがよくなりました。

このメンバーズカードは、サンカクシャを利用する若者がまちの人と接続するチケットとして活用していく予定です。たとえばお店でカードを提示すると割引が受けられたり、お手伝いさせてもらえたり、自己紹介が苦手な若者が、社会とつながる最初の挨拶になるといいなと妄想しています。

自信を積み上げて一歩ずつ前進

2種類のカード制作を振り返ると、現地で操作方法を教わりつつ、Discordというチャットアプリを使って連絡のやりとりをしてきたわけですが、何度もデータを見てもらい、ときにオンラインで通話もしながら約2か月かけて完成。

終わってすぐは「やっと終わった~」と解放される気持ちが大きかったですが、印刷されたものを見て、互いに感想を言い合い喜ぶ姿がありました。

「デザインをしたことがある」という自信は言動にも表れていて、さくっとチラシを作ってみたり、次のデザインにとりかかったりと、成功体験が活きていて微笑ましいです。

まだまだ自分の好きな色、好きな方向性に持っていきがちで、お仕事として、相手の要望を汲んでデザインするという段階にはいたっていません。しかし、自分で「やりたいのはこれ!」と思えるデザインができることは、創作の第一歩だと考えています。

そのためにスキルは必要だし、手を動かしていくことも大切です。

ひとりではチャレンジできないことを、他の人がいるから自分も頑張れる。嬉しいことに、若者同士、できる人が教えるという姿勢が見られて、「クリ研」というチームっぽくなってきたなと感じます。


この活動は、公益財団法人つなぐいのち基金様の「つなぐ助成」により実施しています。助成団体様ならびに寄付者の皆様に厚くお礼申し上げます。


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ライター

宮本 緑

社会サンカク事業担当

活動報告

2023.09.05